今日はニュースで取り上げられているオーシャンプロジェクトという逮捕者の出ている投資詐欺事件について記事にしていきます
今回のオーシャンプロジェクトはたまたま捕まっただけであり氷山の一角に過ぎません
これからもオーシャンプロジェクトのような案件は出てきますし数多くの方が騙されてしまうでしょう
次に被害者にあなたがならないように、詐欺に遭わないための方法を学んでいただければと思います
オーシャンプロジェクト|概要

引用:Yahoo!ニュース(実際の運用画面)
オーシャンプロジェクトは2021年6月〜2021年8月までの間に20都道府県50名から1億5千万円余りをだまし取った詐欺で逮捕者が出ているものです
「2ヶ月間で1億5千万円も騙せるのか??」と思うかもしれませんが、これは氷山の一角でしょう。今回の逮捕に至った経緯は「50名からだまし取った容疑」となっていて50名の氏名住所がわかっている状態での逮捕となっています。これは集団訴訟などにより、司法が動かざる追えない状況になったということでしょう
集団的に行動をしているのは「マトマ」などの集団訴訟サイトで出会ったからではないでしょうか。つまりはこの50名以外にもまだまだたくさんの詐欺被害者がいるでしょう。こういった投資系の情報商材ビジネスは数ヶ月で数えきれないほどのお金が動きますから、最低でも被害額は報道で出ているよりも数倍は多いと判断できます
詳しい内容はニュースを見ていただければわかりますが、内容を要約すると
概要
投資会社を装って全国の住宅に電話をかけて出資を募り、集めた金を運用せずに私的に使った疑いがある。押収した資料などから、被害が昨夏以降に少なくとも約1億5千万円に上る。
逮捕されたのは、架空の投資会社「オーシャンプロジェクト」の社員を名乗り、東京都新宿区を拠点に活動していた6人。逮捕容疑は、共謀して2021年7月、電話で長崎県の男性に「間違いなく利益が出る」とうそをついてFX投資を持ちかけ、計約70万円を詐取したというもの。「損はしない」「キャンペーン中に口座を開けば、数万円分のポイントを得られる」と誘ったという。
投資会社を装って電話勧誘を行った上に、「間違いなく利益が出る」と嘘の勧誘を行っていたというなんとも非道な勧誘方法です
実際の運用実績
実態
まず、勧誘した人に「Trading Forex(トレーディングフォレックス)」という海外の証券会社で口座を開設すれば「取引で使えるポイントが付与される」と持ちかける。
次に取引用のアプリ「Meta Trader4(メタトレーダーフォー)」をスマートフォンなどにインストールするよう勧める。このアプリ自体は多くの投資家が実際に利用しているもので、利用者が証券会社を選んで取引できるプラットフォーム。
実際、長崎県の50代の男性は担当者から「特典で最初に50万ポイントが付きます」と説明を受け、取引を始めた。アプリを見ていると、特典の50万ポイントが値上がりし、1万5千円ほどの利益が出たと表示された。
さらに、担当者は「利益を大きくするために100万円投資しませんか」と持ちかけた。
男性は21年7月に約70万円、翌8月に約30万円を入金した。
その後もアプリを開いて見ていると「面白いように利益が上がっていた」。
このため、担当者に電話し「利益が出ているので出金したい」と伝えた。
ところが、担当者からは「運用開始から3カ月は出金できません」と拒まれた。
男性はそこで初めて「おかしい」と疑念を抱いた。事前にそんな説明はなかったためだ。
詐欺の可能性が脳裏をよぎり、何度も出金するよう訴えたが、応じてもらえなかった。
入金から約2カ月後の10月、別の担当者から電話がかかってきた。
「アプリのシステムトラブルが発生してFX投資の運用に支障が生じています。申し訳ないですが、現段階で残金の出金手続きを取りましょう」と言われた。
男性は利益が上乗せされて戻ってくると思っていたが、実際返金されたのは約3万円だけ。
担当者は「投資の損失が発生した」と説明した。
もうかっていたはずなのに、どうして3万円しか戻ってこないのか。
実は、指定されたアプリで証券会社を「トレーディングフォレックス」と選択すると、運用状況をでっち上げたチャートが表示される仕組みになっていた。
トレーディングフォレックスはホームページなどでインド洋の島国セーシェルに本店があるとしていたが、経営実態は分かっていない。
ホームページも現在は閉鎖されている。関東財務局は昨年10月、無登録でFXの勧誘をしたとして金融商品取引法に基づき同社に警告を出していた。
警視庁の捜査幹部は「実在のアプリを使って信用させるなど、非常に手が込んでいる。実際の被害の規模はもっと膨らむ可能性がある」と話している。
引用:Yahoo!ニュース
ここからわかるのは全てが架空の出来事だったということです
- 投資のトレード画面はデモ画面で運営者が作ったトレード画面
- 実際には資金の運用などはされていない
- 最初の50万ポイントのプレゼントはただの数字にしかすぎない
- 投資したお金は運営者(逮捕された数名)が私的に使用=もう残っていない
- 出金するとなるとあの手この手で言い訳をして引き伸ばす
- 最終的には数万円だけの返金
- 特商法に記載の全額返金には「一円も稼げなかった場合」と記載されているので返金対象にならない
これらはよくある自動売買系の詐欺の手法ですね
今までに幾つかの記事を執筆してきましたがFXの情報商材の販売業者は全てこの手法です。
同じ点は
- 10万円〜50万円のキャッシュバックがついている
- LINEなどのSNSで勧誘
- 口座を開くとすでにキャッシュバックが入金されている
- 特商法に海外業者の記載がある(まれに日本の会社の場合あり)
これらはどの業者でも同じことが書かれているのでこの4点に当てはまった場合は詐欺ですので関わってはいけません
トレード画面はこのような画面で以下にも投資のチャート画面のように感じます
これらの画面は全て架空のもので一切稼げてはいません
他にも出金しようとすると手数料で数十万円取られるという詐欺もあります
これもよくある手法ですが、出金しようとすると必ず電話をしなければならなく、電話をすると高額な手数料を要求されます
ここでお金を払うと、その後連絡がつかなくなり一切のアクションが起こせなくなります
このようにさまざまな手を使って詐欺を行っているのが現状です
いつどのようにして騙されるかはわかりません。信頼できる会社、信頼できる情報筋からの購入をお勧めします
オーシャンプロジェクト|口コミが最悪だった
逮捕者が出ているのでもうすでに時遅しですが口コミがかなり最悪です



またしてもやられました。

これらは2021年9月に書き込まれた口コミで、出資を募り終わった直後からすぐに出金停止などのトラブルになっていたことがわかりますね
これは用意周到に準備し即撤退をしていたのでしょう
この方々がどうなっているのかはわかりませんが、被害額はほとんど戻ってこないでしょう。もしかすると海外の口座などに残っている可能性はありますが、仮想通貨で資金洗浄を行っている場合は足を掴むことは困難と言えます
過去には警視庁が仮想通貨の押収を行っている実績がありますが今回もうまくいくとは限りませんから期待はしないほうがいいです
このように、騙されたら最後お金は99%戻ってくることはありませんからネットに出回っている情報ばかりを鵜呑みにしてはいけません
金融庁許可について
日本国内で金融商品を扱うには ”例外なく””金融庁からの許可が必要” です
また、日本国外の販売事業者であっても日本国内で日本人に対しての勧誘行為を行うには ”例外なく”金融庁からの許可が必要” です
この許可には「投資助言・代理業」「運用代行業」などの許可が必要ですが基本的にはネット上で勧誘を行っている怪しい会社は何も許可をもらっていません
許可はそうそう簡単に降りるものではないため、違法な行為と知りながら無許可で行っています
これらについては金融庁からの警告等しか出すことができません
最終的には今回のような逮捕ということになりますが、そこまでには数年かかりますから、騙された時にはすでに遅しです
これらのことからも金融庁からの許可が出ている業者を選ばなければ危険です
ここに注意
外国証券業者に関する法律第3条により、外国証券業者が国内にある者を相手に証券取引行為を行う場合には、国内に支店等の営業拠点を設け、監督当局の登録を受けなければなりません。本規定に違反した場合は、同法第45条及び第50条の罰則が課せられます。
しかし、登録を受けない外国証券業者であっても、その取引相手が証券会社やその他金融機関等の場合、もしくは証券業者が「勧誘」及び「勧誘に類する行為」をすることなく国内居住者から注文を受ける場合は、国内居住者との取引をすることができます。
ここで言う「勧誘に類する行為」とは、「新聞、雑誌、テレビジョン及びラジオ並びにこれらに類するものによる有価証券に対する投資に関する広告、有価証券に対する投資に関する説明会の開催、口頭、文書又は電話その他の通信手段による有価証券に対する投資に関する情報提供」等が含まれます。
オーシャンプロジェクト|まとめ
今回は逮捕者の出ている詐欺事件「オーシャンプロジェクト」を例に挙げながら対処方法を学びました
まとめると
step
1悪質業者の共通点を確認する
- 10万円〜50万円のキャッシュバックがついている
- LINEなどのSNSで勧誘
- 口座を開くとすでにキャッシュバックが入金されている
- 特商法に海外業者の記載がある(まれに日本の会社の場合あり)
step
2特商法を確認する
- 個人情報の取り扱いについて
- 返金について(「一円も稼げなかった場合は〜」と書いてあるのは危険な業者の証拠)
- 何かにつけて社会通念上と異なる費用を請求される
電話勧誘の場合は数時間にわたって数十万円を振り込むように説得され続けます

というような粗らしい口調で迫ってきますが、電話をすぐに切りましょう。電話番号だけでは住所の特定はできません。安心してください。
そして最寄りの警察へ電話をするか消費者生活センターへ連絡をしてください
step
3情報を精査する
- 口コミはあるのかないのか
- 金融庁からの許可はあるのか(海外の許可は意味がありません)
このようにさまざまな観点から見ることで実際に稼げるのか詐欺なのかをすぐに判断することができます。
もし少しでも「怪しい」と思う場合はあなたに合っていない証拠ですので無理に投資はしなくていいでしょう
今回はオーシャンプロジェクトについて検証を行いました
これから詐欺に引っかかることがないように気をつけましょう